「いま以上」の住まいと暮らしを

相場に対して適正な価格で売りに出す

不動産の売却価格は相場に対して適正な金額を設定しましょう。不動産ポータルサイトなどを活用し、同エリア内における類似物件の価格をしっかり確認しておくことが大切です。採算を度外視してでも早期に売却したいのであれば、思い切って相場以下の価格設定にする方法もあります。

引っ越しシーズンに合わせて売り出す

引っ越しシーズンは住宅の需要が増すため、不動産の売買も活発です。シーズンに合わせて売却の準備を進めておきましょう。引っ越しのピークは新生活の準備が始まる1月～3月です。また、春先程ではないものの、転勤や結婚式が多い9月～11月も狙い目です。

専任媒介契約・専属専任媒介契約を結ぶ

早期での不動産売却を目指すのであれば専任媒介契約・専属専任媒介契約を選びましょう。不動産会社と交わす媒介契約には以下の3種類があります。

専任媒介契約は特定の一社に仲介を依頼する契約方式です。不動産会社は限られた契約期間（原則3ヶ月）の中で買い手を見つけなければならないため、積極的な売却活動が期待できます。

一方、一般媒介契約は複数の不動産会社と同時に媒介契約を結ぶ方法です。より多くの買い手が見つかることから、好条件で売却できる相手をじっくり探したい方におすすめです。駅から近いなど買い手の興味を引く物件であれば、一般媒介契約でも早期に売却できる可能性があります。

不動産会社による買取も検討する

不動産を早期に処分したいとお考えであれば、不動産会社による買取という方法もあります。買取は、その名の通り不動産会社が物件を直接買い取る売却方法です。売却価格は相場の6～8割程度となりますが、申し込みから1ヶ月以内での不動産処分も可能です。

物件の資産価値の違い

まずは物件の資産価値の違いが挙げられます。一般的に、コンクリート造のマンションは資産価値の減少が緩やかであり、中古物件でも高値で売買されることは珍しくありません。

一方、木造の戸建て住宅は築20年程度で資産価値がほぼゼロになってしまいます。ただし、土地の価値が半永久的であることは大きなメリットです。また、リフォームやリノベーションを施した物件であれば、中古の戸建てでも高値で売却できる可能性があります。

立地による違い

不動産の売却を大きく左右する要素が立地です。特にマンションの購入を検討する層は働き盛りの30代が主流のため、通勤のしやすさは購入の判断材料になります。駅から近い物件であればそれをしっかりとアピールしましょう。

戸建ての場合、駅からの距離が遠いと分が悪いと思われるかもしれません。しかし、逆に駅から離れた静かな生活環境を望む買い手もいます。「閑静な住宅街」であることや「治安のよさ」をアピールするとよいでしょう。

ランニングコストの違い

マンションと戸建てではランニングコストにも違いがあります。マンションでは固定資産税に加え、管理費と修繕積立金の支払いが必要です。特に修繕積立金はマンションごとに金額や支払方法が大きく異なるため、買い手にはしっかりと説明しましょう。

戸建ての場合、必ず発生する費用は土地と建物の固定資産税のみです。ただし、外壁の素材によっては定期的な修繕が必要となります。買い手には修繕費用や次回の修繕時期などを伝えておきましょう。

物件の自由度の違い

物件の自由度という観点では圧倒的に戸建て住宅が有利です。自身で所有する土地であれば、法の範囲内で自由に増改築ができます。ただし、「再建築不可」など法令上の制限がつく土地は買い手がつきにくく、売却には戦略的な計画が求められます。

マンションの場合も規約の範囲内であればリフォーム・リノベ―ションが可能です。購入後にリフォームしたいと考える買い手もいますので、売却時はご自身でもマンション規約を確認しておきましょう。